■ F様の疑問 ■
加古川F様が、「何かおかしい」と疑問を生じた事が始まりでした。
F様は私の設計仲間であったことから、仕事上で関わりが無くなってからでも
年賀状のやりとりや、時々近況を話す仲でありました・・・
私が住宅設計に変わってからは、こんな事をしているのだと世間話の一環で話しておりましたが、それだけの事であり、
お互いにすっかり忘れた事柄でした。
彼が他の建築会社に新築を頼み、ほぼ、間取りも決まってしまったと言う事を聞き、自分は
その内容には関わるまいと言い聞かせていた部分がありました。
聞けば口を出したくなるのは当然だからです。
契約寸前まで話し合いをしていた会社は、姫路に支店・加古川にモデルハウスのあるH建設とおっしゃいました。
まぁまぁ兵庫県では有名な大手の会社でした。
F様の疑問が大きく湧いたのは、相手の図面を見てからだそうです・・・
F様自身、土木技術者であり橋梁床板の配筋もされていますが、住宅一般には全くの素人でありました。
が、疑問は疑問で家をこのまま建築されてしまうのはイヤであり
橋梁と住宅では違うだろうと思うが、「これは余りにもおかしい」と電話をかけて来ました。
図面には「300ピッチシングル配筋」と確かに明記してあり、ご丁寧に10年保証に準ずるとまで書かれておりました。
10年保証住宅では300ピッチ・シングル配筋の訳が無く
大きく広く解釈すればギリギリ入るのかもしれない・・・・がものすごく無理だなと言う部類でした。
10年保証住宅機構が推奨してる基礎配筋図を彼にファックスで送りました。
200ピッチW配筋が10年保証には記載されており、またスラブ厚さもシングルとWでは全く異なるからです。
(1)10年保証住宅に謳われている「基礎図面」が手元にあるが、それに準じた基礎でないがこの違いの根拠は?
(2)図面上に記載されているN値が数値として記載がありますが、地盤調査も行って無いのにどこから出した数値で
あるのか、数値の出所と出した根拠を教えて頂きたい。
この2点の質問をするようにと助言をし、その場は終わったかの様に見えました。
週末、彼はH建設と本契約をする事になっていた為に、自分の疑問をはっきりさせた上ですっきりとした
気持ちで契約を結びたい・・・聞くだけで申し訳ないと言った旨を私に伝えてきました。
いくらなんでも、解りきった質問であり配筋ピッチ位何とかするだろうと思って居ましたが・・・
営業の方・・・質問の後、電話を切ったそうです。
それもいきなり(笑)
はぁ?なんでぇ?と聞いてしまいましたが、施主はもっと困惑したようです。
今までの信用を一度に無くした事柄です。
その後 彼は契約を取り止め、紆余曲折ありましたが私たちと契約を交わして頂けました。
オープンハウスも率先して開いて頂き、
大手の建築会社以外は反対であったはずのご両親様より
多くの方に宣伝して頂き、2004年末 ご近所の方からリフォームの契約・息子様の新築提案頂いて居ります。
あのとき、H建設営業さんがいきなり電話を切ったりしなければ・・・
うかつでしたねと言うしか私はありません。
さて、300ピッチシングル配筋とか200ピッチW配筋の意味が解りにくいと思いますので
参考の画像を出したいと思います。
怖いくらいの違いを考えて下さい・・・参考に出した家は建築面積40坪くらいあろうと
思われる家でした。
■ これでもマシな200ピッチシングル配筋(他の会社) ■
他の会社ですが今後の参考にと撮影してました。
これはまだマシです。
300ピッチでなく、200ピッチですから・・・
配筋のピッチが等間隔に並んでいますが、20cmをキープしていました。
さすがに他の現場と言う事もあり、メジャーを持ってませんでしたが指の感覚からも200ピッチであることは解りました。
ここからどうにかW配筋にするのと違うのか?と思われるでしょうがこれで終わりです。
このままコンクリート流しておりました。
私も冗談だと思いたい様な状況ですが、どうやらこれで十分であると心の底から
考えてらっしゃる様です・・・・
スカスカです・・・300ピッチって一体、どんなのでしょうか?
これよりまだ、スカスカ状態
ちょっとどう思っているのか質問してみたいです・・・
自重でも沈みそうです
大手の建築会社は、営業と施工者とは縁を切りますのでお互いの質問は受け付ける事が無いようです。
F様が「本契約」を決める前で良かったと私は思います。
参考で撮影をした住宅の基礎は、ちょうど私が現場に来た際に配筋を行っておりました。
あまりのスカスカ具合に、「これは凄い」と思わず撮影をしています。
この画像地域一帯は地盤が緩く、私たちは地盤調査の上、御施主様に地盤改良を提案
結果、
湿式柱状改良(いわば杭打ち)しています。
近くなのでここも危ないです・・・余所の家なので私は知りません・・・
笑うくらいスカスカです・・・いやーすごいなー(決して、家の方には言えません)
私どもの現場近くでしたが、施主お父様が
「何も言えないけど、ええんかな・・」と悩んでらっしゃいました
ほっといてあげて下さい
近所でもめない様に穏便にお住まい頂けたらと思います。
■ 加古川F様 200ピッチW配筋(N工務店施工・企画住宅にも使用) ■
画像で見てもこれくらい違います・・・加古川F様の家は建築面積20坪ほどですが、
地表面から1m以内の部分に少しゆるめの部分が有り
地盤を1m掘り下げて、土と改良材を混ぜて戻してあります。そのために触ってみてもコンリートかと思う位に
改良部分(盛り上がった部分)は固かったです。
加古川F様邸は表層改良法を使用
また、網干K様邸は湿式柱状改良を使用
R部分の配筋も苦労をしていますが、綺麗に仕上げてくれています。
画層で見ても上下に二段で筋が入っているのが解り、ご近所の方からも細かく配筋が入っているのに驚かれた様です。
F様一番の疑問であった、配筋についての疑問が解消された事は私たちにとっても喜ばしい事でした。
今、現在建築されているお家の配筋が上部・シングル配筋状態であったとしても
どうして良いのか今の私には解りません。
ただ、何も知らないからと嘘を重ねてでも施主を確保することが「建築不審」を確実に招くと私は思います。
また、F様邸の基礎であっても防げない様なそんな災害が起こる可能性が無いとは言えませんが、
上記の家よりはずっと耐える事が出来るでしょう・・・
安いだけの住宅を謳っている会社が今は多く存在しますが、どこまで対応出来ているのか
私たちと同じ様な事をして、今の金額で対応出来るのか、同じ事をして
どれだけ金額が上がるのか・・・H建設さんは上の画像よりも酷い基礎で
私たちの出した見積もり金額より「高額」でした。
それも不信感の募る所となった様です
以上を元に今後の参考にして頂けたらと思います
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サライデザイン建築事務所
地盤改良(参考)・・・
表層改良方式・
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