以下プロトハウス様より抜粋(プロトハウス様承認済)
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| 高断熱・高気密という概念が先導するように「外断熱」という言葉が一人歩きしている。中にはそれを大々的に打ち出して、「外断熱=健康住宅」というイメージで宣伝している住宅会社まで存在する。そういう解りやすい広告は日本人受けするからだ。 しかし、「外断熱!外断熱!」と謳えば謳うほど、何事にも飛びつきやすい日本人気質を上手く利用した広告戦略のような気がしてならない。外断熱って本当はどうなの? こんな半信半疑な思いで外断熱という言葉の成り行きを見守っている人は多いことだろう。「外断熱による百年マンション」などという書籍も巷を賑わしている。 そんな疑問に答えてくれたある建築家のアドバイスによって、私たちはセルロースファイバー断熱という木質断熱のことを知ったのである。 「何事も万全ということはない」「そんなに普及していないから材工でそれなりの費用は必要になる」と前置きした上で建築家は次のように語った。 セルロースファイバー断熱は、細かく粉砕した新聞古紙(木質繊維/セルロースファイバー)を材料とした木質系の断熱材で、基本的には内断熱だが、柱と柱の間に隙間なく吹き込んで充填(大型掃除機のような機械でのブローイング)することで、電気配線ボックス部など、グラスウールなどの袋状の断熱材では上手く収まらなかった箇所もカバーできるというもの。木質繊維にホウ酸とロウが添加されており、防燃・耐水・防カビの性能でそれぞれJIS規格を取得している。セルロースファイバーは環境基準に厳しいドイツのエコテストでも推奨されている断熱材で、米国では35%のシェアを示している。 実際にセルロースファイバー断熱材で施工された住宅を真冬の昼下がりにうかがったが、午前中にエアコンで数時間暖房しただけというのに寒くなかった。その時暖房を入れていなかったのでポカポカというわけにはいかないが、温もりが静かに温存されているといった感じだった。 木質繊維による断熱なので、木特有の吸放湿性があるのだという。吸音効果も高く、ステレオのボリュームを上げた状態で屋外に立っても、音漏れはほとんど確認できなかった。内張りシートにカッターで穴を開け、そこからセルロースファイバーを吹き込むのだが、充填された様子はちょうどライ麦パンを柱と柱の間にパンパンに敷き詰めたような状態。家全体が木質繊維を詰めた綿入れを着込んだ姿を想像してほしい。木造の住宅ならば柱や梁も木材であり、木同士で相性もいいはずだ。しかも日本セルロースファイバー断熱施工協会(株式会社デコスがデコスドライ工法という名称で展開中)が責任施工を行った場合はセルロースファイバー素材内部に結露が発生しないことを20年に渡って保証するという。相当な自信である。 ただ、建築家が指摘するように従来のグラスウールなどの断熱と比較するとどうしても割高になる。専門の技術者による施工が求められるからだ。 外断熱との比較はどうだろう。 まず材料のセルロースファイバーが木質繊維であるという点。木質繊維であるから、いずれは土に還ることも可能。これに対し、外断熱はウレタンやフェノールなどを用いるが、燃やせば毒性ガスが発生するなどリサイクルには不向きである。(しかも住宅の解体時にこのような外断熱の建材は産業廃棄物となり100万円〜150万円程度の費用が発生するという。これに対しセルロースファイバーは住宅の解体時に回収したセルロースファイバーを買取ってくれる。発想が逆なのだ) |
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| 断熱性能そのものではないが、音の問題でも両者には違いがある。外断熱はボードで家全体を包み、いわば魔法瓶状態にするので室内空間において音が反響する。これに対しセルロースファイバーは木質繊維を詰めた綿入れを着込んだ状態なので、音の吸音効果があり大音量のステレオ放送でも楽しむことができるのだ。 もちろんまだまだ万全な断熱工法とは言えないが、外断熱と比較してもメリットとなる部分は多いようだ。いろいろと調べてみると、まだ我々の知らないことは多い。外断熱による「高断熱・高気密=健康住宅という今風キャッチフレーズ」を鵜呑みにしてはならない。血液精材問題が象徴しているように、この国ではいつも問題は後になって顕在化してくる。 日本の家づくりを進める上でも日本セルロースファイバー断熱施工協会のような専門化した展開にますます注目したい。 |
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